生活

ヤクザに学ぶ②

ヤクザが使うセリフをいつでも使えるように訓練しておく

コミュ障、気弱、軽度の吃音

私は会話で気の利いたセリフを全く言えなかった。
また相手から明らかに舐めた言動をされても、どう返答すべきか分からず、おまけに気が弱いから何も言い返すことが出来なかった。

また私には軽度の吃音がある。
だから人から嫌味を言われても、咄嗟に反応出来ない。
「わ、わた、私だ、私だって」となってしまう。
本当に腹が立って怒鳴ってやろうと思っても吃音のコンプレックスのためにやはり何も言い返せなかった。

あるジジイにイビられた思い出

私が30歳くらいの頃施設警備をしていたとき、嫌みなジジイがいた。
そのジジイの歳は50歳半ば、毎日のように私をよくイビっていた。
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イビる…弱い立場にある相手に、精神的または肉体的な苦痛を与える。
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そのジジイの勤務が忙しかったときは、「あいつ(私のこと)だったら、こなせねーよ」と皆に言いふらしていたらしい。
このジジイは集団の中で自分の優位を誇示するために、誰でもいいから自分より弱い人間の存在が必要なのであろう。

また私のあら探しをする一方、自分のミスは決して謝らなかった。
ジジイがミスをしたにも関わらず私が代わりに謝罪する羽目になっても、ジジイは私には決して謝らなかった。

私が体調不良のため休憩時間内に病院に行ったことがあった。
業務上は誰にも迷惑を掛けてないにも関わらず、「あいつは自己管理が出来てない。」と全員の前で怒鳴られた。

何も言い返せなかった自分に呆れてしまう

ある日、私が日勤で、ジジイは夜勤。
私が「そろそろ本日の勤務も終わりだぁ」と考えていると、ジジイが出勤し開口一番「今日体調悪いから夜勤代わってくれ。とりあえず来たけどやっぱ無理や」と言ってきた。
私は24時間勤務になってしまうが、体調が悪いと言われた以上代わらざるを得なかった。

ジジイはそのまま帰宅したと思ったが、レジ袋を持って職場に戻ってきた。
そして近場のコンビニで一番安い弁当を取り出し、私に向かって「ホラ」と差し出した。
私もトロいから、小さい声で「あ、ありがとうございます。」と受け取ってしまった。

ジジイの心中は「弁当を恵んでやるよ。ありがたく食え。まあこれでチャラだからな」
こんなところだろう。

私は何も考えず反射的に弁当を受け取ったことを本当に後悔している。
「ホラよ」みたいな感じで、馬鹿にされてしまった。今でも腹が立つ。

皆さんなら、何と返答するであろうか?

ヤクザ的な言い方を覚える

山口組三代目組長の一言

山口組三代目組長 田岡一雄氏に、こんなエピソードがある。
ある芸能人のマネージャーが挨拶として金を渡そうとすると、田岡氏は「わしらは乞食やない。失礼やないか」と受取りを拒否したという。

私も「なんの真似ですか。私は乞食じゃないですよ!」くらいの言葉が出るべきだった。

こういうジジイは「こいつは見下しても問題ねーな」と思ったら、とことんバカにしてくる。だからこういう輩には、言う時にははっきり言わなければならない。

舐められる人が、いざという時に言い返したい一言

「筋を通してくださいよ」
「私の面子を潰さないでください」
「私の顔も立ててくださいよ」など
よくヤクザ映画で聞くセリフだ。

自分に甘いが他人に厳しい人間は結構いる。
自分のことを棚に上げて、あなたが批判された時には「吐いたツバ飲み込まないでくださいよ」くらいのセリフは言えるようになろう。

男は怒るときには怒らないといけない

あのようなジジイでも先輩だし、言い返すと周囲から非難されるかもしれない。
その時は「私に腰抜けになれって言うんですか!」くらい言ってやろう。

私は吃音のため咄嗟に言葉が出てこないから、日常会話でも使えるヤクザ文句は暗唱出来るようにしている。
決して舐められてはならない世界で生き抜いているヤクザから学べることは多くある。

ただ、あくまで自分自身を守るためだけにヤクザの世界を参考にするだけにすること。
ヤクザにかぶれただけの人間が道をオラオラと歩くなんてダサすぎる。