怒鳴られて学んだ

時間と空間把握について

時間と空間把握について(警備業 29歳くらい)

私は<時間把握><空間把握>がともに非常に苦手だ。
人から呆れられるレベルと言っても過言ではない。
これも発達障害に当てはまる症状のようだ。

今でも苦手な時間把握

職場の人と徒歩で移動中「○○ビルまで、あとどのくらい?」と聞かれたとき、
「5分くらいですね。あの建物です(目の前)」と何も考えず伝えた。
はあ? 目の前じゃねーか。なんで5分もかかるんだ?」と呆れられました。
指摘されて初めて「たしかに・・」と思った。
私は「近い、すぐ」=「5分」と置き換えるだけ。
徒歩5分でどれだけ移動できるのかと考えたこともなかった。
皆さんには信じられないであろう。

今でも私は時間の感覚を掴むの苦手で日常生活にも苦労している。
将来への見通しも甘く、スケジュール管理が出来ない。
何事も直前となり、いつも締め切りギリギリ。

時間把握が出来るようにするには

時間把握を鍛えるためにはストップウォッチを使って、例えば30分でどれほどの作業量が出来るかなど自分自身の能力を客観的に知ることが重要だと思う。
そして自分が出来る仕事量の目安を考慮して余裕をもったスケジュールを立てること。
分かってはいるのだが、私は今現在も苦しんでいる。

学生時代に遅刻が多い人は要注意

学生の頃は遅刻が多く同級生には本当に迷惑を掛けてしまった。
遅刻が多い学生さんは社会に出てから絶対苦労する。
今より根本から考え方を変えよう。
あなたが遅刻すると、全体のスケジュールが狂う、他の生徒の士気に影響を及ぼすなどの悪影響を引き起こす。学生の内はその影響は少ないかもしれない。
これを仕事に当てはめると、あなたが交代要員だったら前任者に残業を強いることになる、あなた待ちで会議が遅れたら、参加者全員のその後の業務に支障が出る可能性も十分にある。もちろん社員の士気を落としてしまう。企業は効率的に利益を上げなければならないから、こんな社員はクビにされても文句は言えない。
だからさすがの私も仕事の遅刻に関しては本当に注意している。

今でも時間把握は苦手。しかし仕事の遅刻だけは絶対にしない。

仕事は遅刻なんて絶対に許されないから、電車の遅延も考えて充分な時間的余裕を持って到着するのは当たり前だ。
台風が通勤ラッシュ帯に予測される場合には、3,4時間前に出勤したり、または会社近くで前日に泊まれるような場所を調べてカプセルホテル等に泊まり絶対に遅刻しないようにしている。
社会人はこの程度のことなんて全員やっている。

空間把握について

ある日の休日、会社から急遽人員が必要になった。ある現場に至急行ってくれと電話があった。
○○駅に集合。
駅で合流した先輩と一緒に現場に向かった。
○○駅から○○行きのバスに乗って、○○バス停で下りろとの指示もあった。

私はそれまでバスを利用したことがなく、先輩から料金の払い方など丁寧に教えていただき現場に到着。

そして無事に勤務終了。
先輩は「俺は残務処理があるから、先にバス停で待っててくれ。すぐに追いつく。それが最終バスだからな」
私は「わかりました」と答え、私はバス停へ向かった。

自分が正しいと思っていたことは、ほとんど間違っていたことが多い

普段からバスを利用している方は間違えないと思うが、私は物事を多角的に考えられない。そのくせ自分は正しいと過剰に信じてしまう。
しかも始末が悪いことに大抵は自分の方が間違ってた場合が多い。

降りたバス停で先輩を待っていた。
「先輩遅いな」と何も考えずに待っていたら、先輩からの着信。

先輩「お前どこにいるの?
私 「え? いや、あのバス停の前ですが」
先輩「それお前、逆方向じゃないのか。最終便だぞ。急げ」と助けてくれました。

私は脳に一つのイメージが作られたら最期、それだけ信じて行動してしまう。
最初に作られたイメージのみが先行し、それしか考えられなくなる。
もはや他人の意見や、他の可能性や選択肢を考えられなくなってしまう。
この症状は今でも多い。

自分の行動や考えを絶対化しない。何か違和感を感じたらすぐに確認

過去を振り返ると自分のイメージだけを絶対化し、間違っているのは他人であり、他者のアドバイスに素直に耳を貸さないことばかりであった。
結局、人から注意され怒鳴られて始めて自分の間違いや愚かさに気付くという人生だった。

対策は、自身を客観的に見て「自分の行動を絶対化してない? 自分は本当に間違ってない?」と自問自答して、自身の思考の余地を残しておくことしか思い浮かばない。

現在も模索中である。

この傾向を持つ発達障害の方は、自分の考えを絶対化せずに相手の意見も素直に聞くこと。少しでも何か違和感を感じたらすぐ相手に確認。
これを徹底してほしい。

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