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二度と味わいたくない激痛
私が帯状疱疹になったときの体験を共有したい。
幾分の気付きも得ることが出来たので、皆さまの参考になれば幸いである。
帯状疱疹の原因
原因は加齢やストレスまたは疲労による免疫力の低下らしい。
そう言えば帯状疱疹にかかる前に、なぜか学生服の中高生カップル達をいつもより多く見かけた気がする。
いい歳して耐えられない劣等感を感じてしまう。
彼らの楽しそうな笑顔が運悪く視界に入ることもある。
これが脳裏に刻まれてしまったら結構キツい。
嫌なことがある度に、彼らの「互いに微笑みながら恥ずかしそうに見つめ合う姿」がフラッシュバックしてしまう。
当時かなり生活に行き詰まりイライラが続き、またそのフラッシュバックによる敗北感を毎日のように感じていた。
ある日ヒリヒリとした若干の痛みが背中に
背中がヒリヒリするので、鏡で確認するとポツポツと赤い発疹を発見。
「ダニにでも刺されか? まあそのうち治るだろ」と、そのまま就寝。
翌朝には痛みが増して、発疹も燎原の火の如く背中に広がっていた。
鈍い私でも「これはただ事じゃない」と思い、病院へ直行。
帯状疱疹と診断され、抗ウイルス薬と痛み止めを処方された。
帯状疱疹について皆さまに伝えたいこと①
仕事で肉体的にクタクタまたは過度な精神的ストレスが続いて、体の左右どちらかにヒリヒリする赤い発疹が出来たら、すぐに皮膚科または内科に受診すること。
本当に痛かった。
ペンチで背中をえぐられそのまま肉を捩じり取られるような痛みだった。
もちろん痛み止めの薬を飲めば少しは痛みが軽減される。
しかし効果が切れると、地獄の激痛がぶり返す。
1週間分の抗ウイルス薬を3日で飲み、追加の薬は自費になってしまった
私は痛みに我慢できず、1週間分の抗ウイルス薬を3日で飲み切ってしまった。
薬が無くなったので再度病院へ。
先生「もう抗ウイルス薬全部飲んだの!? 一気に飲んでも治らないよ。
しょうがないなあ。あと4日分出すよ。
ただ、この4日分は保険適用出来ないから自費になるから」
規定の処方量を超えたら、保険適用外となることを私は知らなかった。
帯状疱疹の抗ウイルス薬は非常に高額であり、自費になったため4日分で1万円程度の出費となった。
必要以上に飲みすぎても早くは治らないらしく無駄な出費を避けるためにも、皆さまには用量用法を守っていただきたい。
激痛への対処 < 処方される痛み止め >
病院では<抗ウイルス薬>に加え、<痛み止め>も処方された。
痛み止めはロキソニンまたはカロナール。
どれほど医者に激痛を訴えても、この2種類以外は処方されないのではないか。
※<帯状疱疹>と<帯状疱疹後神経痛>の痛みは分けて考えること
リリカ、タリージェは、帯状疱疹後神経痛の痛み止めである。
帯状疱疹後神経痛は疱疹が治ったあとに、ウイルスによって損傷した神経によりピリピリやヒリヒリなどの痛みが出る症状。
リリカ、タリージェはその帯状疱疹後神経痛に処方される痛み止めだ。
だから帯状疱疹の痛み止めとしてリリカ、タリージェを飲んでも無駄である。
帯状疱疹でリリカ、タリージェを処方する輩がいるならば「ヤブ医者」である。
助成金はないが40歳になったらワクチン接種してほしい
帯状疱疹は本当に辛いから、中年になってから肉体的な疲れや精神的ストレスを強く感じている方々にはワクチン接種をしてほしい。
50歳以上は自治体から助成が出て7000~10000円程度。
50歳未満でも接種可能だが、助成金は出ず約5万円もするそうだ。
高額だが、40歳以上で鬱病に罹っていたり又は肉体的精神的に無理していると感じているならワクチン接種をしてほしい。
私は43歳のとき発症した。
帯状疱疹は一度発症すると再発の可能性はかなり低いようだ。
もし再発してあの激痛をまた味わえと言われたら、私は自殺する。
あの痛みは実際に罹ってみないと分からない。
この激しい痛みにどう耐えればよいのか?
痛み止めを飲んでも痛い。痛すぎる。
痛みに耐えられないと訴えると、医者からペインクリニックを勧められた。
私はネットでペインクリニックを探し、神経ブロック注射を受けた。
この激しい痛みにどう耐えればよいのか?
対処法は「耐えるしかない。」
痛み止めを使いながら耐えるしかない。
私は神経ブロック注射を打った。
しかし近くにペインクリニックがなければ我慢するしかない。
帯状疱疹について皆さまに伝えたいこと②
薬が効いていない? どんどん激しくなる痛みに気が狂いそうに
私を最も苦しめたのは<抗ウイルス薬>と<痛み止め>を飲んでいるにも関わらず、痛みが沈静化するどころか逆にどんどん激しくなっていったことだ。
最初こそ抗ウイルス薬を飲み過ぎたが7日間飲んだ後も、痛みが引くどころか逆に痛みが激しくなり不安で狂いそうになった。
「薬を服用して治癒の方向へ向かっているはずなのに、なぜますます痛みが激しくなるのか?」
これこそが帯状疱疹で私を最も不安にさせたことであり、皆さまも同じ気持ちなるかもしれない。
私は、どんどん激しくなる痛みに気が狂う寸前だった。
だからペインクリニックを探して神経ブロック注射を打ってもらった。
私が激痛で苦しんだのは20日くらいだった。
そしてもう一度繰り返す。
「抗ウイルス薬を飲み切った約7日過ぎより、さらに痛みが強くなる」ということを覚悟してほしい。
発症から14日目くらいが一番痛い。この期間を乗り切ってほしい
「帯状疱疹 痛み 時間経過」で検索し、https://www.toutsu.jp/Pain/Taijouhoushinからの図を単純化させていただいた。
やはり7日目くらいから痛みが一気に増し、14日目くらいが痛みのピークのようだ。
私が一番伝えたいこと。
抗ウイルス薬が効き始めて、治りかける時期が一番痛いのかもしれない。
私もこのグラフの通りだった。
発症から7日~13日の間が最も激痛で悶え不安で苦しんだ期間だった。
1週間分の抗ウイルス薬を飲み切った後に一気に痛みが強くなるから、取り乱してしまうのは当然だ。
苦しいと思うが、痛み止めを使いながら耐えてほしい。
ピークを乗り越えさえすれば、痛みも軽減していくはずだ。
※私は症状がどんどん悪化していると思い、発症から13日目くらいにペインクリニックに行った。もう少し耐えていれば行く必要はなかったかもしれない。
もちろん耐えきれないほどの痛みや、ピークが過ぎた後でも痛みが引かない場合は、躊躇せずに病院やペインクリニックに相談しよう。
以上は私自身の実体験を通して学んだことである。
あくまでも参考程度に止めてもらい、必ず専門家の意見に従って頂きたい。
少し残ってしまった神経痛
早めに病院へ行ったが、帯状疱疹後神経痛が発症してしまった。
帯状疱疹後神経痛には決定的な治療法は無いようだ。
薬を使いながら一生付き合っていかなければならないやっかいな病気らしい。
私の場合はイライラした時だけ背中がピリピリ痛む程度なので薬は使用していない。
背中には跡が残った。
病院の先生から「顔に出なくてよかったね」と言っていただいた。
まあ今さら顔面など気にする私ではないが、改めて跡を見るとやはり「顔に出なくてよかった」と思う。
中年を過ぎて帯状疱疹を発症していない方は、ワクチン接種は絶対にしたほうがよい。