事務員(26歳くらい頃)
電話応対でも怒鳴られたことがある。
ある会社の事務員の仕事をしていたときだった。
保留ボタンを押さなかったため怒られた
ある日私は「△△ですが、○○(上司)さんいます?」という電話を取った。
私は「少々お待ちください。」と言って、すぐ隣に座っていた上司に「△△さんから電話です。」と受話器を渡した。
すると上司は思いっきり受話器をひったくると、明るい声で「△△様 お世話になっております!」と話し始めた。
電話終了後、上司から凄い勢いで怒鳴られてしまった。
「お前さー! 受話器渡すときは保留ボタン押すか、受話器を手でふさげ! 分かったか!!」
私は「す、すみません。気を付けます」と平謝りするしかなかった。
1週間後、同じ相手から上司宛てにまた電話があった。
先輩が電話を取り、保留ボタンを押して上司に受話器を渡した。
保留ボタンが押されているのを確認するとその上司は「ちぇ、うるせーな。こっちも忙しいのによー。面倒くせーなあ」との悪態を散々ついた後、明るく「△△様 お世話になっております!」受話器に向かって話していた。
「あー!これが理由か」とやっと分かった。
知らなかった保留ボタンの役割
電話中に待たされる間に音楽が流れてくることある。
これは保留ボタンを押されたためだ。
私は音楽が流れるのは、相手が待たされている時間を和ませるためとずっと思っていた。
全く違っていた。
こちらの会話を聞かれないようにするためだった。
すぐ隣の人に代わる時でさえも保留ボタンを押すか、受話器を手で塞ぐこと。
個人情報や情報漏洩など厳しくなっているので、こちらの会話が漏れないように注意したい。