ネーミングセンスの重要性
「名は体(たい)を表す」という言葉がある。
名前には本当の姿やありのままの姿を映し出すという意味だ。
マーガンの危険性
マーガリンは体に悪いとよく聞く。
そのため私でも、いくら美味しそうなパンやお菓子でも原材料名にマーガリンと書いてあると買わない。
自分には後述する「工業」という語から化学、金属、機械というイメージが浮かび食欲が萎えてしまう。
マーガリンは常温でドロドロの油脂に水素を添加して、固くした食品だ。
※だからマーガリンは常温でも溶けない。
水素添加の過程でトランス脂肪酸が生成される。
そのトランス脂肪酸が人体に危険らしい。
国や地域によってはトランス脂肪酸を含むすべての食品の製造を禁止しているとも聞く。
マーガリンは体温で溶けずに固体のままなので、血管を詰まらせる危険もあるそうだ。
日本マーガリン工業会
マーガリンの製造業者で「日本マーガリン工業会」という団体を組織している。
日本マーガリン工業会は、マーガリンの危険性について「日本人の食生活において何ら問題はない」と見解を出している。
日本マーガリン工業会は、マーガリンの製造企業の団体だから「マーガリンは危険」とは絶対に言えるはずがない。
「工業」という語は取り除くべき
マーガリンの危険性の真偽はともかく、「日本マーガリン工業会」という名前はいかがなものか。
「口に入れる食品」と「工業」は、心理的に両立しない。
食品団体名なら「工業」という語は取り除いて、「日本マーガリン食品協会」と改称したほうが良い。
「工業」という語がある限り、私はマーガリンを買うのをどうも躊躇してしまう。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、企業の経営に助言を行う専門家だ。
なぜ資格名にわざわざ「中小企業」と付けたのだろうか?
「大企業の経営コンサルは出来ません」と言っているようなものではないか。
経営コンサルタントに関する唯一の国家資格であるのだから、中小に限定する必要はない。
これも「企業経営診断士」などと改称すべきだ。
体が不自由な方々は「障害者」ではない
体が不自由な方々を「障害者」と呼ぶなんて信じられない。
「障」は「何かの妨げとなる、邪魔になる」という意味だ。
「害」は言うまでもなく悪い意味で使われる語だ。
だから「害」は使わず「碍」という語が代わりに使われている。
しかし「碍」という語も「邪魔する」という意味らしい。
体が不自由な方々にそんな語を使うなんておかしいとずっと思っていた。
私は、体が不自由な方々に対して「障」とか「害」という語が意味する事を感じたことはない。
「障害者」を使うべき人間は他にいる。
何もしてないのに威圧してきたり絡んでくるバカとか、そういう奴等に使うべきだ。
人の人生を邪魔するような人間は存在するのだから、「障害者」という言葉は残してもよい。
「体が不自由な方」、「ハンディキャップのある方」でよいではないか。
英語で「challenged」とも言うらしいので、それでもよい。
その漢字が表す意味も考えて言葉を使用するべきだ。