名言

<人生相談>身長150台で彼女いない歴=年齢の方

身長コンプレックス

この題名の人生相談は私が受けたものではない。
樺沢紫苑氏の「言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える」で紹介されていた相談だ。
以下引用する。

身長155センチ、30歳の独身男性Fさんがいます。
彼の最大の悩みは、「身長が低い」ことです。
Fさんは常々、こう嘆いています。
「身長が低いせいで、30年間、一度も女性と付き合ったことがない」

下記は樺沢氏の心理学的解説だ。

Fさんが、本当に困っていることは何でしょう?
Fさんは「身長が低い」と悩んでいますが、それはFさんの最大の悩みなのでしょうか?
Fさんの本当の悩みは、「モテないこと」「30年間、彼女がいないこと」だと直観します。
自分がモテない理由を、「身長が低いこと」にしている。
心理学的には、これを「自己正当化」といいます。
<中略>
Fさんは、身長が低いというコンプレックス(劣等感)を持っている。
人生がうまくいかない場合、その理由を「コンプレックス」のせいにしたがるのが、人間の無意識の心理なのです。

私なりにまとめてみる。

Fさんは「ずっと彼女がいない」のは「身長が低い」というコンプレックスのせいにしている。
人生でうまくいかない場合、コンプレックスのせいにするのは自然のこと。
そして「自己正当化」だ。
「彼女がいない」という苦痛を和らげるために、自身の一番強く感じているコンプレックスで正当化する。
「彼女いない」は「身長が低い」せい。「彼女いない」という悩みを鎮めるため「自分は身長が低いから」と安易に自己正当化しているという悪循環に陥っている。

そこで、悩みの設定を変えようと助言されている。
本当の悩みは「彼女がいない」ことではないのか。
現実を見ると、身長が低いのにモテる人はいる(※)。
モテている人を参考に小柄の自分に合う服のコーデをしたり、勉強や仕事を真剣にやり実績を積み上げたり、周りから好かれるように内面を磨いていくべきだ。

※(管理人注)・・イケメン過ぎるが、hydeやLa’crymaのLEVINがモテないはずがない。

以上の樺沢氏のアドバイスは救われる。

さらに40後半で「彼女いない歴=年齢」の私もこの相談について書いていきたい。

男なら誰でも身長180cmは欲しい

私は身長170cmと平均だ。
だがやはり180cmは欲しいかった。
私の時代なら吉川晃司とか本当にかっこいいし憧れていた。
それに私の人生では、「私より背が高い」というだけでマウントを取ってくる人間も多かった。
その時はやはりコンプレックスを感じたものだ。

仕事ができなければ意味がない

ただ背が高いからと言って安心してはならない。
日本語は「背が高くても仕事が出来ない人間」にも悪口を用意している。
「ウドの大木」という言葉である。
体ばかりが大きくて役に立たないことを意味する。
また「見かけ倒し」(外見はすぐれて見えても内容のつまらないもの)という言葉もある。

外見がどんなに立派に見えても、仕事をテキパキこなせなかったら陰で上記のような悪口を言われてしまう。

私は背は高くはないがデブで鈍かったため、「ウドの大木」と言われていた。

「小柄で助かった」という職場の先輩女性の一言

私の以前の職場の先輩女性と世間話をしていた時、
「私(管理人)も身長180cmは欲しかったですね」というと、
その先輩は、「そう?私は小柄な男性のほうがいいよ。介護を経験してそう思ったわ」と。
聞くと、先輩の父親さらに旦那の父親の二人の介護が重なりかなり辛い時期があったという。
二人とも小柄で助かった」としみじみとした気持ちで言っていた。

なるほど、大柄な人の介護は大変そうだ。
大柄な人を世話をするのに二人のスタッフが必要なら、二人分の介護料が請求されるかもしれない。あり得ない話ではないだろう。

小柄な方なら誰かにお世話になるとき、周りの方々の負担は少なくて済むではないか。
禍福は糾(あざ)える縄の如しで、幸福と不幸なんてより合わせた縄のように交互にやってくるものだ。

漫画カメレオンの名言

カメレオンという漫画がある。
「週刊少年マガジン」で1990年から2000年まで連載されたヤンキーギャグ漫画だ。
私の中高生時代に人気があった漫画で(2024年現在で)50歳前後の男性で漫画好きなら知らない人はいない。

主人公である高校1年生の矢沢栄作は人間的にどうしようもないクズ男であり、不良からトラブルに巻き込まれるとハッタリだけでなんとか逃げようとする。
しかしその大風呂敷を広げたハッタリに何故かいつも強運が味方して、どんなトラブルも収まってしまうのに加えて、周りの不良からどんどん一目置かれる存在になっていくというストーリーだ。
今の少年誌では考えられない下ネタ満載の最高の漫画で今でも十分面白い。

矢沢栄作の身長は高校入学時130cmとかなり小柄。

カメレオン3巻 23話 「YAMAZA・大ハード」の回で名言が飛び出す

矢沢のハッタリを勘違いして、矢沢を慕う同級生の椎名雄二。
その椎名の兄弟がヤクザにさらわれた。
本当は行きたくない矢沢を強引に連れ出し、矢沢と二人で椎名は兄弟を奪還するため、ヤクザ事務所に乗り込んでいく。

逃げたい矢沢は、「裏口と正面から別々に突入し、矢沢が正面から突っ込むその隙に、椎名に兄弟を奪還しろ」と提案する。
矢沢が別行動に出た理由は当然二人を見殺しにして、自分だけ逃げるためだ。
そうも知らず椎名はヤクザ事務所の裏口から突っ込んでしまう。
もちろん矢沢なんているはずなく、椎名はヤクザにボコられてしまう。

それでも矢沢を信じている椎名
「もーすぐな強力な助っ人が駆け込んで来ることになってンだ・・・!」

ヤクザから「その命知らずはどこのヤローヨ」と言われたときの椎名の一言。

「ナリは小せえがなぁ! 全身 根性の固まりみてえな男よ!!」
椎名は矢沢のことを完全に勘違いしている。

私のようにデブでウドの大木と呼ばれるくらいなら、この椎名のセリフを言ってもらえるようなら身長に関係なく私なんかより良い人生が送れるはずだ。

まとめ

身長は20歳過ぎくらいからは伸びる可能性はないだろう。
私も180cm欲しいとウジウジと30歳くらいまで悩んでいた。
そんな「もはや変えることの出来ない事実」に頭を悩ますよりも、前述とおり仕事を一生懸命やり人から信頼を得たり、男女問わず周りから好かれるように内面を磨くことに集中すべきだ。

また前述したが、小柄な方に似合う服のコーディネートを実践しよう。

また仕事や勉学、趣味でもいいから一生懸命して結果を出せるよう精進しよう。
なぜなら有名な実験だが、同一人物を被験者に「学生」「助手」「講師」「准教授」「教授」と肩書を変え身長をそれぞれ予測してもらうと、「学生」と「教授」には6cmの差があったそうだ。
小柄な方でも仕事を頑張り、会社で出世したり、何か好きなことを極めて、デカく見られる可能性もあるのだ。

もちろん逆もしかりで、身長が高いだけで権威があるように見なされてしまう。
しかし身長が高いのに仕事などの結果が伴わなければやはり「見かけ倒し」と揶揄されてしまうだろう。
高身長の人もそれなりのプレッシャーは掛かっていると思う。

<発達障害で友達、彼女がいたことのない私>のくせに長々と語ったが、少しでも参考となると幸いだ。

 

 

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