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私はこれまで何人もの人間に金を貸してきた
友達でも何でもない数カ月程度の付き合いの人間から、金の無心をされることが多かった。
本当に私はどこに行っても舐められてしまう。
私には「借りた金を返さないという」という考え自体そもそも無い。
だから人から金を借りておいて平然と逃げる人間がこの世にいるということを知らなかった。
20代後半まで本当に世間知らずだった。
断わる勇気は今でもない。
貸した人数は7人くらい。
額は一人につき1万~最大7万だ。
もちろん全員返してくれなかった。
本当に自分は学習能力がない人間とつくづく思う。
また他人に恩を売っておけば、私は集団から孤立しやすいのでいざという時に助けてくれるのではという浅はかな気持ちも確かにあった。
誰も仲間になってくれなかったし、前述の通り全員が音信不通となり逃げた。
自分は情けない人間だと心底思う。
「金を貸してくれ」と言われることが多かったのは地方の工場勤務のとき
地方の寮付きの工場勤務を数社経験したことがある。
会社が家具付きのワンルームを用意してくれるので、カバン一つで赴任できた。
私は東京で住み込みの新聞配達を辞めて、住む場所と仕事を求めて地方の工場勤務に応募した。
住み込みの仕事は、自分で住居を借りてないので、すぐに無断欠勤してそのまま消える人が多かった。
私はそんな人間に金を無心され、何も疑わずに金を貸してしまった。
工場勤務を斡旋している派遣会社も、金のトラブルには相当気を付けているはずだ。
金の無心をされたら現場の責任者に相談したり、または「私もお金が無いです。もしかしたら給与の前借が出来るかもしれません。責任者に聞いてみましょう。私も付き添いますよ」など話を逸らして絶対に金は貸さないこと。
情に訴えても無駄である
ある工場で同時期に入社した人に金を無心されたので「これまで人に金を貸して誰も返してくれなかったんですよ。人間不信になるから絶対に返してください」と念を押して金を貸したことがある。
金は返ってこなかった。
奴が金を貸した最後の人間だ。
これで私の人間不信はついに完成された。
「これまでも金を返してもらえなかった」と同情を誘ったため、
「じゃあ、俺も返さなくてもいいじゃねーか」と、相手に返済不要の口実を与えてしまった。
高い社会勉強代を支払い、「人間不信」という無駄な買い物をしてしまった。
私の後悔を通じて、何か皆さまの参考になれば幸いだ。
金を返さない人間の特徴
私が金を貸した人間には共通点があった。
①上から目線でニヤケながら「金貸して」と軽く言ってくる。
こんな人間は金を借り慣れている。
「いらすとや」さんから貸していただいた画像のような、「申し訳ない」という気持ちを全く顔に出さなかった。
挙句、私が金を渡したとき「ありがとう」の一言すら言わなかった。
②「金が無い。」と言うくせに、タバコ吸ったり、酒好き、友達自慢したり、髪染めてる人間。
金が無いのにどうしてそんな余裕があるのか。
行動に一貫性が無い人間は信用してはダメだ。
これら当てはまる人間に金を貸したら、もはや返ってこないと覚悟すること。
こんな奴らが返済する訳がない。
何度も催促してやっと返済にこぎつけたとしても、悪態をついて舌打ちしながら返すだろう。こんな状況を想像するだけでゾッとする。
私は脳からのアラームを受け取ってはいた。
「こいつ等から離れろ。」と。
本能からの警告を無視してはならない。
あなたの人生が滅茶苦茶になってしまう。
幸い私は経験ないが、少額の借金をして期限通りに返済し信頼させておいてから、多額の金を借り、そのまま逃げる人間もいるらしいので本当に気を付けてほしい。
予防線を張っておく
金のトラブルに巻き込まれる前に対策を考えておこう。
金を貸してくれと言われたら、嘘でも「親戚に警察官がいる」と言ってみるといいかもしれない。
叔父さんは警官で、金の貸し借りに注意するよう忠告されている。
そしていつでも相談に乗ってくれる仲ということをほのめかしておけばよい。
また夢や希望を叶えるために貯金している人。
絶対に「貯金している」と口外してはならない。
そんなこと言ってしまうと、あなたの口座は狙われる。
生活が苦しいふりをしておこう。
そして本能で「コイツは胡散臭い」と感じたら、個人的な話をしないなど距離を置こう。
貸さざるを得なかったときの対処法
どうしても断れず金を貸した時は、借用書を書いてもらうこと。
必要な形式は無いらしいので、どんな用紙でもいいから記録として残してもらうこと。
※詳しくは借用書で検索。
例
△△(金を貸した人の名前)は(日付)に(金額)を△△様から借りました。
(日付)までに必ず返済します。
上記のような文面と、その下に住所、連絡先と名前を書いてもらう。
そして印鑑。または拇印も押してもらうこと。
借用書を書いてもらったにも関わらず返済する様子がなかったら、
「返してくれないと、あなたがやってることは詐欺と同じだから警察へ行きますよ」と伝える。
個人間の金銭トラブルで、殺人事件になるというニュースが何度もあることを忘れてはならない。
なぜ知人に借金を頼むのか
キャッシングや消費者金融を利用すれば、当然金利が掛かる。
借金する人間も利息なんて払いたくないから、「知人ならまさか金利なんて要求してこないだろう」と甘えてしまうのだ。
※消費者金融にブラックリストに載っている者は周りの人間に借りるしかないことは言うまでもない。
しかし金利が存在しないと、早く返済しなければというプレッシャーなんて掛からない。
だからいつまで経ってもズルズルと返済されないまま音信不通になってしまうのである。
自分がお金を貸してもらったら
もはや私は人と関わり持つことを辞めてしまった。
ただ皆さんは友人と昼食代程度の貸借りがあるかもしれない。
友人からお金を借りてしまったら、元金だけ返すのは貧乏臭い。
貸した側は、友人同士であっても、たとえ少額でさえも不安を感じているはずだ。
だから1000円を貸してもらったら、感謝の言葉と共に「500円程度のスタバのコーヒー券」などを添えて返済すべきだ。
友達だからこそ「元金」だけでなく、さらに「感謝の気持ちを表すギフト券など」をプラスしてお返しをしよう。