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頭の回転のトロさ
頭の回転が鈍い
学生時代より人との会話が成り立たず、特に前の話を踏まえての話が続かなかった。
コミュニケーション能力がないという人間であった。
何度も聞き返えしてしまう。
会話中に相手が言っている内容が途中から分からなくなる。
相手が言っていることについていけない。
言っていることが断片的にしか分からないから、全体をまとめることが出来ない。
人と話している途中で脳の中にグシャグシャの線が引かれているような状態になる。
だから適切な応答が出来ず会話が続かない。
一言さえ出なくなることも多く、会話を無視する人間だと思われていた。
仕事で「使えない奴」と言われ苦しんだ
社会に出てからは怒鳴られるばかりの毎日だったことは言うまでもない。
指示された通りに仕事が出来ない。
先輩の指示に私の頭がついていけなかった。
アルバイトの研修初日から「さっき言っただろ!」と怒鳴られ、首を傾げられることは日常茶飯事だった。
周囲から「トロい」「鈍い」と言われるのは当然である。
デブで動作も遅い、頭も鈍い。
※さらに私は軽い吃音もあるため、余計に人をイライラさせてきたと思う。
もちろん屈辱だし悔しかった。
しかし、どこに行っても嫌われる。孤立してしまう。
職を転々しながら、悩みに悩んで鬱病になった。
それでも解決策を模索していた。
「どうして会話についていけないのか?」と考え抜いた
自分の何が一体問題なのか?
目や耳などから入ってくる情報が多すぎると、情報を繋げることが出来ない。
私は人と比べて、脳の記憶容量と情報を処理する能力が低かったのであろう。
どんどん流れてくる情報に追いついていくのに精一杯になり、前の情報をどんどん捨ててしまって、もはや何も覚えていない。
だから最後の情報しか頭に残らず全体の理解が出来ないのではないか。
ワーキングメモリーとは
発達障害の本を読んでいたら、ワーキングメモリーという用語があった。
発達障害の人はワーキングメモリーの容量が小さい傾向があるようだ。
ワーキングメモリとは、外からの情報を一時的に記憶しておく脳の機能。
私もワーキングメモリの容量が少なかったのではないか。
目や耳などから情報を受取りながら上手く情報を繋げられず内容を理解出来ないのは、情報を一時的に記憶するワーキングメモリーの容量が少なすぎるのではないのか?
そこで自分なりのトレーニングを模索した。
もうトロい鈍いと言われたくないという危機感があったから必死だった。
そして自分なりのトレーニング方法を見つけ頑張って訓練した。
その結果、今ではワーキングメモリーの容量が増えたと思う。
会話もある程度スムーズに出来るようになったし、頭が鈍いと言われることは格段に少なくなった。
ワーキングメモリーの容量を増す!
トレーニングから数か月後から、職場の会話で脳の中にグシャグシャの線が引かれているような状態出なくなった。
上手く情報を繋げられるようになった。
かつての私と同じような悩みを抱えている方は、下記の訓練を実施してみてほしい。
Audibleで脳は鍛えられる
Audibleという朗読アプリを利用する。
小説、自己啓発、ビジネス書、学習書などをナレーターが朗読してくれている。
月1500円で聞き放題だ。
トロい頭の回転を速くするトレーニング方法
まず聞きたい作品を見つける。
作品を決めたら、その書籍自体も購入する。
そして聞きながら読む。
早い音声を耳に入れながら、目でも書籍の中の文字を追いかけていく。
再生速度の調節は、自分がギリギリ聞きとれる速度より若干早く設定する。
難しい言葉や表現があったら調べて本に書き込み、必ず覚える。
それによって語彙も増やすこともできる。
そして2倍速で聞き取れるまで、同じ本で何度も繰り返す。
聞き取れるようになったら別の本に挑戦だ。
これで脳の処理能力向上と知識を同時に手に入れることが出来る。
最初は少しのスピードアップでもついていけなかった
私は最初は1.3程度の速度でも追いつけなかった。
聞き始めたらどんどん情報が上書きされ、やはり前の情報と繋げられない。
当然全く本の内容が理解出来なかった。
まずは内容よりも、耳からの音声と目からの文字が同時に追いつけるように努力した。
2週間後から1.3倍速に慣れてきて、ただの音声と文字の認識を超えて内容の理解も少しずつ出来るようになっていった。
私も必死だったから平日2,3時間、休日は6時間くらい訓練した。
2カ月過ぎくらいから、2倍速の速さにも慣れてきた。
Audibleが私の人生を変えてくれた
数カ月後には、人とのコミュニケーションが確実に改善されたと感じた。
仕事の指示も聞き取りやすくなり、脳にグチャグチャの線が引かれることもなくなった。
明らかにワーキングメモリーが増えたことを実感出来た。
さらに新たな知識も手に入り、読書習慣も身に付いた。
2倍速に慣れた後も、様々な本で1年間は必死に訓練した。
読書で新しく手に入れた知識と以前からよく理解出来なかった事柄が繋がり、「あー、そういうことだったのか!」と納得出来たときは脳に気持ち良い電気信号が走った。
ぜひこの体験をしてほしい。
今では、頭がトロいとは誰からも思われていないと自負している。
Audibleは今でも利用している。
訓練の成果を落とさないくらいの速度負荷で、歴史書や社会学の本から知識を仕入れてたり小説を楽しんでいる。
Audibleが私の人生を変えてくれた。
Audibleのオススメ書籍
ランキングや本屋大賞などを参考にして自分の好きな本を探してほしい。
学生は歴史に関する新書や、漱石などの有名文学がオススメだ。
少し背伸びをして「サピエンス全史」などの社会科学の本なども良い。
児童書もあるから、発達障害の子供も訓練出来る。
私は自己啓発やビジネス書でトレーニングしていたが、小説もよい。
今は小説をよく聞いている。
※学生時代は小説なんて全く読んだことなかったので本当に人生は変わった。
登場人物が多くはないが、聴きごたえがありさらに面白かった作品は、
太田愛「幻夏」、凪良ゆう「流浪の月」、早見和真「イノセント・デイズ」、
バイオレンス映画が好きな人は深町秋生「ヘルドッグス 地獄の犬たち」など
小説ならそれぞれの登場人物の立場に立って聞いてみよう。
主役だけでなく、周りを固めている人物達の喜怒哀楽をすべて自分のものとして体験する。
私も当てはまるが、発達障害は自己中心の傾向が多いらしい。
小説を聴くことで様々な視点を持てるようになり、自己中心的な行動が改善されるかもしれない。
また作品中で自分が気に入ったセリフに出会ったら、記憶して普段から出るようにしておこう。
それによって気の利いた言い回しも増やすことが出来る。
オーディオブック好きならAudiobook.jpのサイトもチェック
Audiobook.jpは、Audibleと同じような朗読アプリだ。
私はAudiobook.jpの聞き放題プランにも加入している。
1年で1,0000円くらい。
ただ聞き放題プランといっても、対象外の作品が多いのが難点。
ただしAudiobook.jpでしか聞けないオススメ作品がある。
奥田英朗の全作品 ※特にララピポがオススメ。
雫井脩介「火の粉」 ※非常に怖いので注意。
Audiobook.jpでは週末に半額キャンペーンをすることが多いのでチェックしている。
ただしAudiobook.jpで購入する際は、その作品がAudible会員の聞き放題に含まれていないかを必ずチェックしよう。
ラジオも使って情報収集しよう
ラジオも脳に良いらしい。
ラジオもAudibleと共に、私の人生を変えてくれた。